以前雑誌で見た草木染(植物染め)、いつかやってみたいなあ、と思ってました。
身近な(捨てる)材料で出来るのに、面倒そうでなかなかトライできなかったけれど、
鍋でグツグツ煮なくても、電子レンジで出来るんじゃね?と思い立ち、
実際にやってみた結果をシェアします。
玉ねぎで草木染をしてみよう
さっそく玉ねぎ草木染をしてみましょう。道具も家庭にあるものなのですぐにはじめられますよ。
材料と道具
耐熱ガラスボウル(大きめ2つ)、玉ねぎの皮2~3個分、焼きミョウバン(大さじ3杯)、
染める布(今回はハンドタオル1~2枚)、水、
ポリ手袋・割り箸(素手で触ると色が付くのため)
焼きミョウバンはスーパーの漬物売り場にあります(一袋100円くらい)。
一般的な草木染めは、鍋を用意して玉ねぎをグツグツ煮ます。
さらにその液に布を浸けて、またグツグツ煮ます。
今回Keityが考えたのは、煮るところをレンジでやっちゃおうってこと。
染めるものは少しだし、食事を作る鍋に色が付くのもいや。
でもガラスボウルを使えば色も付かず不安も解消。
そのうえ、レンジならタイマーで時間も計らなくてOKだから楽チン!
電子レンジで草木染する方法
今回はふつうの玉ねぎと赤たまねぎの皮を用意しました。
色の違いを試してみたかったので・・・というと聞こえがよいけど、スーパーに行ったら1個売りの赤玉ねぎ発見。
カゴのなかに皮がいっぱいあったので、もらって来ちゃいました、えへへ。
では、レンジでできる草木染めの手順をご紹介します
①たまねぎの皮をむき、水洗いする。
②ボウルに皮と水(500cc)を入れてレンジで10分加熱=染料になります。
③加熱している間にタオルを洗剤で洗ってすすいでおく。
④加熱できたら皮をとりのぞき、タオルをつけてぐるぐる混ぜる。
⑤浸けたままレンジで5分加熱する。
⑥加熱している間に、別のボウルで焼きミョウバンを湯300ccで溶く。
(このミョウバン水が色を定着させる役目になります)
⑦⑤をしぼり軽く水洗いする
⑧⑦を⑥のミョウバン水に浸け色ムラがでないよう混ぜて、しばらく放置。
⑨色が出なくなるまで水洗いして、絞って干す。
※染料に浸ける前に、染まりやすくするために豆乳につける方法もあるようですが、簡単にしたいので省きました。
写真付きで工程を説明します
では、写真付きでおさらいしてみますね。
まずは普通の玉ねぎの皮に水を入れてレンジで10分チンします。
レンジでチンしたら、こんな色 キレイな紅茶?色になりました。
皮を取り除き、洗ったタオルをつけたら、グルグル攪拌。
素手でさわると、爪や指にも色がつくので、箸やポリ手袋で作業してね。
まんべんなく色がついたら、レンジで5分チンします。
その間にミョウバン水作りをします。
お湯で溶くとき、泡立て器をつかうと楽に溶けます。
レンジでチンしたら、まさかの吹きこぼれ! タオルは色濃くなってます。
しばらく放置してからサッと水洗いして、ミョウバン水に浸けます。
ほらほら、色がどんどん変わっていく、これが草木染めの醍醐味!
ミョウバン水がまんべんなくしみ込むように、混ぜ混ぜ。
最後に水洗いします。
※もう一枚、使用中の「タオルふきん」も染めてみました。
真っ白だったけど、使ううちに薄汚れたような色になっちゃった物。
まだまだ捨てるにはもったいないので、復活のチャンス到来です。
色がでなくなるまで洗ったら干します。
完成っ!キレイ!感動!
上が染め前のタオル左が1回目の液、右が2回目の液で浸けた使用済みタオル。
(2回に分けて染めたら二回目は色が薄い)
新しいタオルのマーク?アップリケ?の色にも注目、タオルと同じ白だったのに、タオルよりも濃く染まってます。
同じ木綿だと思うけどこんなにも変わるんですね~、びっくり!
※肉眼で見た色は写真よりもちょっと薄くて明るい色です。
いや~、草木染って奥が深い!
ぞうきんに格下げしようかと思ったタオルが、こんなキレイな色に復活したことにも感動!
かかったお金はミョウバン代20円くらいです。
赤たまねぎで染めたら、どんな色になる?
赤玉ねぎをチンすると、紅茶色を超えて醤油色!
そしてミョウバン水につけてみると、あらあら~普通の玉ねぎと全然違う色に!
赤たまねぎはオレンジかかった黄色だったのに、赤玉ねぎは黄色ががった草色に!
玉ねぎでも種類によって、こんなに色が違うなんて!
新たな発見って、ときめきますね。草木染め、楽しすぎ!
玉ねぎの皮の量や煮出す時間、浸ける時間、ミョウバン水の濃度、布の種類
などなど、様々な条件で微妙に色が変化しそうです。
やってみないとどんな色に染め上がるかわからないのも魅力。
まとめ
電子レンジでも草木染できました、簡単で楽チンでした
Tシャツやストールなど、大きなものはムリですが、ハンドタオルやハンカチ程度なら、じゅうぶん染められます。
同じ染料を使っても、最初に浸したのと、二枚目で色の濃さが全然違ったのにはびっくり。
染料の見ためは、それほど変わらない気がしましたが色素が少なくなったからなんでしょうね。
玉ねぎの皮の量や色合い、水の量、レンジでチンする時間、染める素材など様々な条件の違いで染まる色合いは変化しますね。
たぶん何回やっても全く同じ色に染まることはないと思います。
それがまた楽しいし、自然素材を使った染物のおもしろさなんだなと実感しました。
簡単で楽しいから、是非やってみて!きっとあなたもハマります!!